
瞳子さんの退団前、
シルバのぬいぐるみを所望していた瞳子ファンの母が、最近、
瞳子さんがドラマに出るなら、『水戸黄門』が良と言うようになりました。
・・・色々と複雑な思いを抱えるたまやんです。
さて。
いきなりですが、みなさんにとって、
観終わった後しばらく動けなくなるくらいの衝撃を受けた作品や、
舞台ってこんなに面白いんや!と知る転機になった作品は、何ですか?
多分私にとっては(宝塚に限定するならば)
まず、宝塚雪組初演『エリザベート』。
多分見た当時、全く意味がわかってなかったと思います。
でも、ただ一つ今でも覚えてるのは、
トドルキーニが「おじさん、早く座りな!」と、
2幕に遅れてきたおっちゃんにアドリブを飛ばしたこと。(そこか)
舞台から客席に話しかけてくれたのが、子供の私には一番嬉しくて
舞台の上と客席って繋がってるんや!ということを発見した。
次が、宝塚月組『ウェストサイドストーリー』
初めて、ミュージカルを観た気がした。
(エリザベートは意味がわかってなかったので)
もうとにかく、すごかった。鳥肌が立ちすぎて、寒かった。(大丈夫か)
泣きじゃくったラストシーンの後は、大階段も出ず、
いつものようなフィナーレもなく、
今まで観てきた名ナンバーのメドレーへとつながる。
まず、りかベルナルドがフェンスの向こう側からゆっくりとやってくる。
それだけで何故か泣けた。
フィナーレのないカーテンコールに、どれだけ盛り上がったか。
どれだけ大きな拍手が注がれたか。
この思い出は絶対に忘れません。
そして、それにプラスしてオギー作品のいくつかや、
ピンパーネルも印象深くはあるけれど、
やはり近年の一番は『王家に捧ぐ歌』だと思う。
色々つっこみどころはある、いやありすぎる。
でも、それを超えた次元で、良い、と思えた。
理屈では片付かないエネルギーに満ちて、
謎の歌詞や台詞に勝利しているように見えた。
というか、
出演者のエネルギーが作品全体を包んでいるのを見た。そういう意味で、本当にキャストあっての、星組あっての『王家に捧ぐ歌』だったと思う。
・・・ということで、キャスト好演に支えられ、良作となったアイーダ。
今回、新しい演出、キャストによって、
果たしてどう生まれ変わったのか・・・!?(前置き長い割に、普通すぎるテーマ)
では以下、ネタバレありの感想です。