タイトルは
ビリー・ザ・ボットから拝借。
「シルバーローズクロニクル」の、とってもえりんぎさんらしい台詞。
そんなえりんぎさんのラストデイに相応しくない言葉を書いてしまったかもしれません。
・・・ごめんなさい。
えりんぎさんの退団発表後、
歌劇団のやり方がわからない、信じられないという人たちがいっぱい増えた。
その中で、私もタカラヅカについて色々と考えてみた。
さすがに宝塚を15年も観たら、
嫌でもトップになれる人となれない人のボーダーは雰囲気でわかってくる。
だから、今までは「この人がトップになれないのはおかしい!」とかいう批判は、
受け流してきた。
いや、よく観てたらわかるよ、とゆったり構えてた。
でも、最近、そのボーダーの揺らぎの甚だしさに絶句してしまう。
宝塚のステレオタイプ的説明で、
「トップスターは実力と人気を兼ね備えた一握りの人しかなれない」というのがあるけど、
それはもはや機能していない気がする。
なれる人となれない人の差。
ボーダー、わけわかりまへんで、と思う。
ついでにトップになるタイミングまで謎でっせ、と。
そして、事あるごとに、花組の混沌っぷりに笑えてくる。
哀しすぎて笑えてくる。
スターがそろってて「豪華」とかじゃなく、ただただきゅうくつそうな花組。
逆に、人手不足でてんてこまいの組もあるのに。
5組全部観に行かなファンって言われへんな、と思ってた私が、
ここ数年色んな組を観に行くのが少し苦痛に思えてきたのは、
5組の力の差が激しくなったからかもしれない。
「タカラヅカ」と一括りにするにはあまりにも大きい格差。
もちろん、作品の魅力の乏しさも感じてます。
ただ、ショーは、あれ・・・周りのファンと嗜好ずれてる?っていう違和感もあり・・・
向こうじゃなくて、私がファンとしてあかんのかも、と愕然とした。
一方。
スカイステージとかキャトレのグッズとかファンへのごちそうは増えました。
前、学校で宝塚のフライヤーのことを少し書いたときに、
もうフライヤーだけで公演そのものはいらないかも、と冗談交じりに書いた。
視覚イメージだけで完結しても良い気がした。
舞台以外で「タカラヅカ」を消費する機会が増えて飽和状態。
それだけ舞台の比重が減ってきているように思ったから。
何か結構異様なことがたくさん起こってると思う。
(タカラヅカだけじゃないけど)
どんどん広がっていくようで、中はスカスカになってる。
ものすごく、がらんどうになってる。
早いとこ何とかしないと、腐って倒れてしまう。
もちろん、タカラヅカだけが悪いというのではなく、
ファンのニーズも結構変わってきてると思うし、
時代的な問題もあるし、
ある程度は仕方のないことだと思う。
ただ。
やっぱ、タカラヅカは舞台ありき、っていうのは変わったらあかんと思うねん。
やっぱり、もっと舞台そのものを評価してほしいと思う。何のための大勢の生徒さんなのか、テレビ番組出演なのか、
5組制なのか、トップスターなのか。
劇場の中で、舞台の上で、十二分に証明できるようにしてほしいよ。
そして、舞台上で頑張った人に報われるようにしてほしいよ。
歌って、踊って、芝居してるえりんぎさんを観て、
トップになれず辞める人だとはとても思えなかった。
舞台ありきでホントにこうなったのか、いまだに疑問です。
だから。
歌劇団も、私達も、
真っすぐに、まじりっけなしに、もっともっと舞台を見つめたい。
タカラヅカが腐らないように。
というわけで。
別にこれからタカラヅカを観なくなるというわけではないですが、
えりんぎさんと一緒に、もう少し離れた所から見守ろうかな、と思いました。
・・と言っても、これからも書くことは変わらないと思う。(え)