「生の演劇」というものの儚さにすっかり気を取られて、
それを包み込む堅固な「劇場」は、まるで永遠に在り続けるような気がしてた。
歌舞伎座閉場の第一報。
最初で最後の歌舞伎座を目に焼き付けた弾丸ツアー。
相次ぐテレビや雑誌の歌舞伎座特集・・・
あの立派な劇場を目にすればするほど壊されるなんて信じられず、
役者さんだったり甘栗屋さんのおっちゃんだったり、
それを取り巻く人達の言葉を通じてのみ、それが果てある命だと知ることができた。
歌舞伎座4月公演千秋楽や閉場式の日、
ツイッターで歌舞伎座の閉じられる様子を確認してた。
目の前の状況を何とか形にしようと興奮したような、必死な言葉、
反対に、誰かを慰めるような優しい言葉が次々と現れては消えてった。
それは、慌ただしくもあり、
それでいてものすごく静かで厳かな、別れの儀式のようで胸がいっぱいになりました。
一方、目で見る歌舞伎座自体は相も変わらず潰える素振りも見せず、堂々たる姿のまま。
そんな歌舞伎座が、なじみ深い人達から歌舞伎を一度も観たことない人達にまで、
ケータイやデジカメで撮られて「保存」されていく光景もまた感慨深かった。
たくさんの人達による言葉で、写真で、
その名残惜しい最期と、どっしりとした存在感が伝えられていく。
それがとっても素敵に思えた。
これを機に、せっかく自分は劇場に通ってるんだから、
もっと色んな形で、色んな想いをつめこみながら、言葉に、写真に「保存」しようと思いました。
・・・もちろん劇場だけじゃなく、
身の回りにある普段儚さにあまり気づけないもの達全部に対しても同じスタンスで。

・・・というわけで、
團菊祭夜の部の感想&写真です(前置きなげぇ!)
ちなみに。
・写真は今後撮りためた上で改めて何とかするつもり。
・昼の部も見に行くつもり。(ただし、倹約のため『河内山』は迷い中)

撮り方まずくてすいません。