行ってきました、念願の
大山崎山荘美術館。
大学時代からずーっと行きたくて、さすがの行動力のなさで、8年越しの実現。
想像以上にとっても素敵な場所でした。
↓もともと写真貼っていたのですが、消えました。阪急大山崎駅(JR山崎駅の方が若干近い)からして、のんびり。
ゆるキャラとか妙な商売っ気がないのがいさぎいいです!
美術館までバスが出てるけど、良い季節だったら、坂道ぐんぐん歩けました。
10分くらい? ただ、虫がいっぱいいるので注意。
もうなんか、ここにたどりついた時点でテンションMAX。
すごーい!ジブリに出てきそー!を連呼。(語彙のなさ)
そして入ってすぐに暖炉とソファー。
暖炉の青のタイルの色が鮮やかで本当に
中は撮影禁止なのでちょっと残念ですが、
お部屋ごとに違う照明や大時計やステンドグラスやオルゴールや。
なんか古いものって全部触ってみたくなって、カメラの代わりに全体的にさわさわしながら歩きました。
大時計の時を刻む音に聞き入ったりしつつ。
どちらかというと展示は二の次だったのですが、
「野口哲哉展-野口哲哉の武者分類図鑑」面白かった。
というか、何か同世代の作家さんだなぁっていう感覚。
史実にSFの要素をすべり込ませていく、っていうのは、
それこそ戦国無双的なイケメン戦国武将だったり(今や実写の大河ドラマまでその風味)が、
大氾濫してるけど、そういう見目麗しさを狙ったものじゃなくって、
いい意味での気持ち悪さがあった。
マッチしてるんだけど、なじみすぎてる、本当に過去を書き換えてしまうような気味悪さというか。
博物館的に作品説明(フィクションの史実付き)をしてあって、徹底的に作りこんだ感じが、
その気持ち悪さに拍車をかけてました。
(隣のご夫婦の旦那さんが本気で信じそうになってて、奥さんが必死に説明してた)
昆虫の標本みたいに、小さな箱に武将たちが納められてるのが特に印象的。
みんな無気力な顔つき。
この場所だとあながち嘘でもなさそうな説得力で、変なリアリティと浮遊感で楽しかったです。
↓の写真にちらっとうつってるコンクリが山荘から地中館への廊下。
日本中の美術館を牛耳る安藤忠雄建築。
モネの睡蓮他、ほんの数作のために結構立派な建物。
地下なので明り取りのために天井が空いて日光が取り込めるようになってると思うけど、
この時はひらいてなかった・・・。
直島の地中美術館も安藤忠雄で、モネがあるんですが、
ここは日光が入ってきて、いつも美術館で見るあかりとは全く違う、
ちょっと遠近感なくしてくらくらするような、
絵が浮き上がってくるような感覚で本当に好きです。
ちなみに、地中館へ向かう廊下のわきには本物の睡蓮。
この睡蓮の池から階段をくだっていくとモネの睡蓮。
コンクリ打ちっぱなしで無機質なはずなのに、
現実と夢のいききみたいな、このふわふわ感なんなんだろう。
しかし、ふわふわしすぎて、失態をおかしました・・・
山手館行くの忘れた・・・!(近日中再訪決定)
お庭も美しい。
池には立派な鯉。
茶室の土台がレンガ造り。
東洋と西洋が入り混じっております。
そして、このうさぎ。
パブロフのいぬ。
シュレーディンガーのねこ。
フラナガンのうさぎ。(関係ないけど、並べてみるとかっこよさ3割増し)
山荘と、豊かな自然に向ってすっくと立ってました。
バリー・フラナガンのうさぎ。
力強く、しなやか。
他の種類も含め、日本各地にあるみたい。
残念ながら、日本にはないけれど、
Thinker on a Rockという作品があるらしく、
このうさぎが何とも言えないニヒルさでわたしの中でスマッシュヒットです。
いっぱいみるとおもしろい→
こちら。
また会いに行こう。