FC2ブログ
美の歴史
RSS
Admin
Archives

☆だんだらだらだら☆

記憶力がないアラサーのブログ。演劇/ミュージカル/宝塚/歌舞伎/映画/美術館/フィギュアスケート/JAZZ/大阪万博/食べ歩き/カメラ(OM-D E-M10 mark2) などの話題。

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
リンク
検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード
QRコード
Powered by fc2 blog  |  Designed by sebek
2017.01
15


20:28
去年は後半戦が特にハードで、
働く以外にはほぼ食べて寝ての繰り返しだけだったので、
この年末年始とその後の三連休で日常生活を取り戻せたのが嬉しすぎて、
もうすでに会社に行きたくない。(魂の叫び)
といわけで、現実逃避で年始楽しかったこと思い出し。

●ルーヴルNo.9展
新しく「第9番目の芸術」として認められた漫画。
フランスのバンドデシネ作家と日本の漫画家達が描いた、
「ルーヴル」にまつわる作品を集結させたルーヴルno.9展。

ルーヴルと言えば、世界一有名な美術館。
おびただしい観光客がひしめき合いながら、
モナリザやサモトラケのニケを鑑賞?写メ?する一大観光施設。
一方で、人類の叡智がつまったフランスの誇りであり、
我々から見ると憧れの存在であり。
また、美術館としてのみならず、
古くはフランスの歴史を見守ってきた王宮でもある。
そして、所蔵作品もまたそれぞれ造られ、
愛でられた(一度は放棄され、その後誰かに再発見されたかも)ものが、集っている。
巨大な空間とそこに集う作品、
そして鑑賞者それぞれの歴史や記憶が出会い、交錯する。
16人の作家による漫画で、その多層的な「ルーヴル」が見えてくる。
ルーヴルに限ったことじゃなく、
インタラクティブな空間としての美術館に改めてわくわくできる展示だった。
例えば、演劇みたいな「パフォーマンス」ではなくて、
作品が静的な物体であっとしても、
どういう文脈でそこにあるのかとか、どういう空間で見るのか、
どういう人たちと一緒に見るのかで、だいぶと違ってくる…
(そういうの気にするタイプ)
(ふと「アイーダ」とか「ナイトミュージアム」とか思い出す)。
ただ、大阪では残念ながらグランフロントイベント会場での開催で、
動線やら設営の雑さが目立ち、全くそのよろこびは感じないわけですが…。

その「パフォーマンス的な美術館」のイメージともつながるけど、
個人的には、
鑑賞者込みでの「ルーヴル」という場所を描いていた、
ダヴィッド・プリュドムの「ルーヴル横断」が好きでした。
作品を取り巻く空間や気配もひっくるめ、大事にしたいなー。

章が進むごとに漫画特有の想像力(というより妄想力?)が羽ばたいていく。
時に、時空を超えたり、魔術的な力を秘めたり。
その水先案内人として、
岸辺露伴だったり、『イノサン』の主人公だったり、
日本人作家が自作のおなじみのキャラクターを登場させてて、
やっぱりキャラクター文化だなぁと思ったし、
日本人作家も、みんな何となくバンドデシネやアートを意識しつつな中、
坂本眞一に至っては、絵柄もコマ割も清々しいほどに漫画!
って感じで逆に晴れやか。
ヤマザキマリさんのパルミラ遺跡は、
NHKで特集をしていて、
この展示を知るきっかけになったので、生で体感できてよかった。
あのサイズ感にも納得。

というわけで、この想像力の超飛躍っぷりは漫画ならではだな、と、
漫画の魅力を実感したのですが、
何より思ったのは展示物としての漫画の難しさでした。

当たり前だけど、漫画って手に取って読む前提でいるからあのサイズなわけだし、
ページを見開いて、繰って読むことを前提にしてコマ割を決めてる。
もちろん多少は拡大されているけど、
バンドデシネみたいに細かいコマ割を追っていくのには厳しいし、
そもそもページが1ページずつバラバラになっている上に、
時々何故か上の方にピックアップ的に取り上げられたりして、
読みにくいっていうか、展示としてそれ大丈夫?って何回もなった。

しかも、原画はありがたいことだけど、
吹き出し中にまだ台詞が入ってなかったり、
薄い鉛筆字でほぼほぼ読めなかったり、
あるいは、台詞量の多いバンドデシネの吹き出しの中は原語そのままだったり。
さらに、訳は下の小さいキャプションにまとめて箇条書きされてて、読む気なくす…。

日本語でちゃんと読めるように台詞入れちゃったら作品性を損なっただろうか。
オリジナル版と日本語版、上下に並べてもダメだったろうか。
今回の展示が、あらゆる展示の可能性を考えたけれど、
どうにもこうにも難しくて、っていうのであれば仕方ないけど、
特にジレンマもなく事前な流れでこの形になってたとしたら、ヤバいと思いました。

漫画の本質は、
絵、文字がコマ割を通して渾然一体となって物語を作っていることであって、
それを伝えようとしないなら、原画がどうとかいったところで、何も始まらない気がする。

意義ある展示なだけに、そういうところはちゃんと詰めてほしかった。
わたしが漫画や漫画家さんに特に熱い思い入れがなく、
原画とか貴重な制作過程見れる…!うぇーい!なテンションにならないから、
余計だと思うけれど…。
漫画という媒体の特性からかテレビ局主催だからか、
多方面にタイアップしていたけど、
力入れるのそこなのか…と、米津玄師とのタイアップ曲がとても虚しく響きました。

***
●レコード喫茶
前々から行ってみたかったレコード喫茶 graffitiに行きました。
もうとにかく最高でした…。

imageレコード1

imageレコードⅡ

レコード愛に溢れてるけど、私語厳禁な固い感じではなく、
広いし分煙も完璧だし、一見さんでも堂々と入れるという完璧さ…!

カレーとかグラタンもあるので、お腹もいっぱいになるし、
居心地よすぎでいつまでも入り浸れる。
ドリンク1杯につき好きな曲1曲流してくれて、追加は1曲100円。

耳なじみのいい洋楽、邦楽が代わる代わる流れてすっかりときめいてる中、
愛する「ウエストサイドストーリー」が映っていたので(音無しで)、
さらにテンションが上がり、
よっしゃここはウエストサイド流したろ、とイキッたのが最後、
映画版と思って選んだのが、まさかの劇団四季版で、
思いっきり日本語台詞(しかも時代を感じさせる)からスタートして、
絶妙な均衡を保っていた場の空気を一変させました。
(年明け早々記憶から抹消したい出来事が起こるとは…)
ジャズは少なめで、
流れる曲も明るめの聴きやすいポップス(アバ的な)が多かったので、
そういう意味でも肩肘はらずに楽しめてよかったです。
立地的にも、真裏がtohoシネマズ、松竹座もそこそこ近いので、
映画や歌舞伎行くまでの時間つぶし(というにはあまりにも幸せ)にもおススメ。
ただし、営業は金土日のみだそうです。

で、角座も一緒に行ってきた。

<出演者>
海原はるか・かなた
シンデレラエキスプレス
サムライ朝起太郎
暁トリオ
サンデー西村
トライアングル
天然もろこし
土方兄弟

NGK的な劇場を想像してたら、
入口と楽屋口までの距離およそ10メートルのごりっごりの小劇場だった。
お客さんの入りは半分ほど。
斜め前のおっちゃんが蜷川さんに生き写しでビビる。

出てくる芸人さん達みんながみんな生活感に溢れすぎていて、
「僕らテレビに出れないんすよー・・・
今年こそもっと売れたいんですけどねー…ほんま仕事欲しいですわー…」っていう切実さが、
到底笑えない渇望レベルで、神妙な面持ちで聞き入る。
朝起太郎師匠がひとりで、「こんなんで、ごめんなー」と言いながら、忠臣蔵ネタ。
顔半分ベビーパウダーで白くして、一人で松の廊下を演じ分ける。
このシュールさときたら…「筆舌に尽くしがたい」という言葉を初めて使いたい。
で、生活感は肌に出ると思った。
大トリのはるかかなた師匠は頭も顔も血色よくツヤッツヤッ。
最後の最後に、いい生活を感じられてよかった。
はるかかなた師匠の「相撲」ネタは、
エセ英語実況でどんどん加速度を増して、
圧倒的な熱量でクライマックスまで畳み掛けた。
ゆるい掛け合いからものの数分で、
虚実織り交ぜた世界へ熱狂的に引き込んでいく。
非日常への飛翔スピードがすごい。
漫才のお手本みたいだった。

若手からベテランまで、漫才師はみんな目が光ってる。
お客さんの反応を密かに見回しながら調整していく、プロの眼差し。
…報われてほしいなぁと思った。
関連記事