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☆だんだらだらだら☆

記憶力がないアラサーのブログ。演劇/ミュージカル/宝塚/歌舞伎/映画/美術館/フィギュアスケート/JAZZ/大阪万博/食べ歩き/カメラ(OM-D E-M10 mark2) などの話題。

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2017.02
19


15:14
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以下、宙組の簡単な感想です。
『王妃の館』
うん…開始3分でこれはあかんやつかもしれない…と震えた。
オープニングの空港シーンから、
ここぞという決めどころがないまま、展開していく。

セリや盆も使ってるのにとにかく平面的で、
転換のほとんどは必殺!幕前銀橋渡り。
物語の展開の割にやたら銀橋での歌が多いのでもどかしいし、
たまに映像を映すために黒幕なので、とにかく、く、暗い。
2階から目を凝らしまくって観た伝説の舞台、サブリナ並みに暗い。
倒産寸前の旅行会社が企画した捨て身のダブルブッキングツアーのハラハラ感に始まり、
スランプ状態に陥っている小説家 右京とルイ14世の亡霊の出逢い、
彼の悲恋を元にした恋愛小説で復活を遂げられるか、
ルイ14世は悲恋の相手 ディアナと出会えるか、
光、影ツアーそれぞれのお客さんが抱えるトラブルを解決できるか、
結構色々オチをつけなければいけない話があるのに、
後半はとにかくコテコテの人情もので落としどころをつけたいらしく、
心中しようとした夫婦に向けた恩師の言葉「辛い時には笑え」がやたらゴリ押し。
最後はなかば無理やりのトップ3のナンバーだったり、
みりおんの退団を意識したまぁくんとみりおんの、
互いの健闘を祈る!的な感じで何とか宝塚的にも着地。
うーん・・・これは規模感的にもドラマシティサイズでよかったのでは。
ダメなオリジナル作品っぽすぎて逆に原作が読みたくなったのですが、
原作ファンによればかなり変わってるとのこと。
漫画にしろ小説にしろ何もかもそのまま映画・舞台化すべきとはさらさら思っておらず、
むしろその逆で、それぞれの媒体の特性を活かしたアレンジを施さないと、
やる意義がないと思ってるけど、それにはかなりの力量が問われる。
今回は力不足ということでしょうか。

去年の『ローマの休日』でも感じたけど、
田渕先生はこういうコミックキャラ路線らしい。
この辺りは小柳先生に似てるものの、
脚本も演出手腕も小柳先生の方が数段うわて。
時空・人種超え・特にフランスはありがちとはいえ(るろ剣やらルパンやら)、
宝塚でこそ映えるし、実現に踏み切ったんだろうけど、
その良さを活かしきれてなかったです。
たぶち先生、がんば。

あと、ちょっと余談で、
本来の役柄設定に依らず白人が演じるホワイトウォッシュは、
人種差別的な問題になるけど、
映画版「王妃の館」や「テルマエロマエ」みたいな逆バージョンってどうなるんだろう?
あれってネタ半分マジ半分だと思っているのですが。
演劇は、「ミス・サイゴン」みたいに、
仕方なくベトナム人もGIも日本人っていうのはあるだろうし、
いわゆる「赤毛もの」でも日本人でやらざるをえないと思うんだけど、
映像でもやってるのが面白い。
人種に無頓着(というか白人コンプレックス?)っていう側面もあるかもね、と思った。
日本の漫画・アニメ的には絵的にほとんど人種的な区別をされないし、
人種を超えてそっくりな女の子のキャラが出てきて、
入れ替わったりもあるあるな気がする。
2次元(キャラクター)やコスプレや2.5次元舞台を介して、
「想像上の日本人像」が肥大しつつあるのかな。


まあくん(朝夏まなとさん)の白川右京は変キャラ。
でもまぁくんは元々カートゥーンっぽいので、ラダメス的なものよりこういうのが合う。
あのキノコ頭姿ですらカッコよくなれるのは、もはやファティマの奇跡。
スーツものになると、たまに仕草が春野さんになるのが何か面白い。
みりおん(実咲凛音さん)の桜井玲子は、
奇抜な格好の割には普通なツアーガイド。
退団公演としては惜しい役柄。
みりおんの部下役には、芝居、ショーともに躍進した桜木みなとさん。
芝居、ショー共に何故か着崩れていて妙な想像が広がる。
まかぜ(真風涼帆さん)はダサいスライド登場で、
完璧「真夜中のゴースト」状態なのに、とにかく見目麗しく、儲け役になる不思議。
伶美うららさんのディアナとの並びは美の極致! デカダンス!
フランスチームが微妙な出方なので、この2人じゃなければ、完全に霞んでた。
お高い光チーム。
愛月ひかるさんは大阪弁のズラかぶったお金持ち金沢。
『TOP HAT』の印象か、いつも三枚目やっているイメージ。
相手役の元ホステス ミチル役の星風まどかさんが超絶可愛かった。
格安影チーム。
堅物警官の近藤(澄輝さやとさん)に言いよる、
典型的なオカマキャラのクレヨン(蒼羽りくさん)。
なんとキスシーンまであって結ばれてしまう。
(映画版では女装と言えばこの人!の中村倫也。観たい!)

『VIVA! FESTA!』
ショーはタイトル通り、祭(フェスタ)のオンパレード。
オープニングはラテン。
高速銀橋渡りを連発する早送りみたいなショーが多い中、
オープニングのオーソドックスながらスターさんたちの歌い継ぎ、
群舞への展開の仕方が久々に気持ちいい・・・!
かなり気持ちがのるぞ・・・!

オープニング以外は、
禿山の一夜を歌っちゃったり、
→Pia-no-jaC←をオケアレンジしてちょっとダサくなっちゃったり、
韓流アイドルで場を繋いだりしながら、
いたって普通でよくあるシーンの寄せ集めで、よくも悪くも安心しきったところに、
まさかの中詰、ソーラン節。
魔女出つつ、牛追いつつ、ソーラン節という節操のなさが逆に潔い。
爽やかまぁくんに対する、
成人式に悪ノリしに来た若気の至り風味のまかぜがいい。
これが真ん中二人ともだとアレなんだけど、バランスとれてる感。
しかし、「ソーラン、そーらぐみー!」は滑った!

嬉しかったのは、さとるくんお得意のレーザービームが各場面炸裂しまくってたこと。
わたしのレーザービームとの出逢いもさとる先生のおかげ。
97年の「真夜中のゴースト」だから、
さとるくんのレーザービームブームもかれこれ20年以上になる。
技術の進歩でついに七色に輝くようになって、感慨深かった。

フィナーレ前の後半戦は、もうしっかり観ることを放棄したお決まりのシーン。
もう戦いの途中で死んで、最後生き返って白い衣装で出てくるシーンは、
何らかの禁止令をだしたほうがいいかと…。

***
ショーでは、歌でならしてきたみりおんにソロ曲がなかった。
っていう以上に、今回まぁくんにとっておそらく最後のトップコンビになるわけで。
ファンにとっても見納めなわけで。
特に今回の場合は芝居でがっぷり組むわけでも、結ばれる役でもないので、
ショーでトップコンビっぷりをしっかり堪能したかった。
さすがにオーソドックスなデュエットダンスはあったけど、
それ以外、特段絡み増量なわけでもなかった…。
逆に、普通若手の娘役がやるような、
まかぜの禿山シーン(呼び方)の相手役をみりおんがやってたりする。
いや、まぁくんのファンが納得してるんだったらいいけど、
やっぱり見納めだからね・・・存分に観といた方がいい。(瀬奈ファンは語る)
過去ログで痛い感想がいくつか残ってるかと思いますが、
わたしは、かなみちゃんが退団して、
相手役不在の頃の瀬奈さんの孤高の輝きが好きでした。
どこか切なげで誰か、何かを探しているような眼差しが大好きでした。
だから『アパショナード』も『Heat on Beat!』も大好き。
とはいえ、冷静に組として考えると、トップ不在はキツイ。
当然ながら下級生達のモチベーションガタ落ちするし。


ただ、まぎれもない事実として相手役いないからね。
デュエットダンスないし。二人で見つめ合わないし、微笑み合わない。
それは変えられない事実。
瀬奈さんの事を思い出すと、
『ミー&マイガール』と『A-“R”ex』で、
かなみちゃんとのコンビっぷりをしっかり堪能できたからこその楽しめ方だったんだと思う。
(ふたつのハッピーエンド。A-“R”exは別離も含めた寄り添い)
かつて確かにそこにいた相手の「不在」と、
その喪失感もくるんだ純度の高い輝きだった、あれは。

というわけで、まぁみり、もっとくれーっ!!(楳図かずお風に)なのでした。
非常にモッタイナイ。
一本ものが続いてたし、せっかく歌って踊れる二人なので、
『TOP HAT』的に息の合った絡みがショーでたっぷり観たかったです。

***
これからは個々の道へ。
みりおんはきゃぴつかない声とお芝居が好きだった。
モンテクリストもアイーダも変に可愛ぶらない、
地にしっかり足が着いた彼女のブレなさがあってこそ。
これからもお芝居で活躍していってほしいなぁと思います。
まぁくんも、これまでとは別の輝き方をするはず。
男役としてまた一皮むけるはずなので、次作期待。
二人の未来を楽しみにしつつ…

まぁみり、もっと…もっと…くれ…(しつこい)
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